2023年/令和5年 文化講演会 4月1日(土) 10時40分〜11時50分
演 題「和太鼓 〜郷土芸能から舞台作品へ」
講 師 はせ みきた氏(裾野市在住 和太鼓奏者)
プロフィール
裾野市在住。沼津市生まれ。幼少期より和太鼓に親しみ、静岡大学教育学部を卒業後プロ活動を開始。2000年より太鼓奏者の第一人者・林英哲に師事し、同師のもと数々の大舞台で太鼓ソリストとして研鑽を積む。太鼓ユニット「ようそろ」での16年間の活動を経て、現在はソロ奏者として、「独奏」をメインとしたコンサート・ライブ等幅広い演奏活動を国内外で展開中。ジャンルを越えた様々なアーティストとの交流にも積極的に取り組む。伝統的な奏法や日本独特の様式美を活かしながら現代人の琴線に触れる音楽/舞台芸能としての和太鼓の可能性を追求している。
市川海老蔵自主公演やTV「題名のない音楽会」、大河ドラマ「麒麟がくる」などにも出演経験を持つ。
はせみきた氏は、コンサート、講演会などの演奏活動のほか沼津市、三島市、静岡市で太鼓教室を運営。また、県内の小中学校の芸術鑑賞会で生演奏と太鼓についての話、演奏体験などの太鼓の魅力を伝えていくため活動を行っています。
和太鼓という言葉は50年ほど前から。世界中にいろんな太鼓があるが区別するための呼称として和太鼓という言葉が使われるようになり和太鼓と呼ばれるようになる以前と以後では演奏の内容など大きく変化しているそうです。
戦前の太鼓は、祭囃子、盆踊りは笛や踊りの伴奏。後に盆太鼓に発達していきました。戦後、70年代頃から昔ながらのものではない新しい西洋の文化を取り入れたものとしての太鼓が和太鼓のスタイルになり、大勢での組み太鼓・独奏、が和太鼓と呼ばれるようになりました。
和太鼓は100年200年続いている伝統芸能ではない新しいスタイルとの事。
佐渡の鬼太鼓座(おんでこざ)というプロの太鼓のグループ
ボストンマラソン完走後全員で太鼓の演奏をし、そのことを聞いたボストン交響楽団の指揮者小澤征爾さんと共演しています。
師匠の林英哲氏は鬼太鼓座の創設メンバーでありトッププレーヤーとしての活動後独立し40数年前から日本初の太鼓独奏者としの活動をしている日本の新しい現代的な和太鼓表現の草分け的な存在。
師匠である林英哲氏と大きな舞台を踏ませていただきました。伝統的な歌舞伎、舞踊の方達と共演して日本の文化様式美、日本文化の精神性を含めて太鼓を親しんでもらえるように演奏したり話を伝えたりしています。と、はせ氏。
楽器について、宮太鼓は1本のけやきなどをくり抜いて作るそう。くり抜き太鼓、鋲打ち太鼓などと呼ばれることもあるそうです。
ほか、ステージ上の桶胴太鼓、締め太鼓、うちわ太鼓の紹介。9割は牛の皮でできているとご説明していただきました。
裾野市、静岡県東部を拠点として世界に太鼓の文化、魅力を発信して行きたい。
「トビウオ」「ホウコウ」オリジナル曲ほか「八丈太鼓」のパフォーマンスを演奏してくださいました。
大迫力の演奏と違って、とてもゆっくりと丁寧にお話しくださいました。
1時間、和太鼓の魅力についてのお話し、素晴らしい演奏でした。
お教室のメンバーのやぎよしえ様ご出演ありがとうございました。
来場者のアンケートをご紹介いたします。
○感動しました。素晴らしかったです。
○非常に良かった。
○太鼓についての知識が増えた。わかりやすい話で良かった。
○地元の方なのでそれも良かった。
○とても迫力があり、みごたえがありました。
○和太鼓・・・心に響く太鼓の音、すてきな声(うた)に引きつけられました。
○技が素晴らしい
感動、興奮、声が出ないくらい・・・・良かったです!と、たくさんのお声をいただきました。