ご挨拶


文化活動は幸福な人生に貢献

裾野市文化協会会長 佐野彰一

 

 人間の寿命が延び、世界の平均寿命ランキングでは、日本が長年トップクラスを維持しています。特に女性は40年連続世界1位を記録しており、男性もトップ5に入ります。また健康寿命でも日本が1位です(2022年データ)。

健康寿命とは健康上の問題で日常生活が制限されず、自律して生活できる期間のことですが、日本人の場合、平均寿命との差が男女により9~12年あります。この差の期間は介護を受けたり、病気で不健康な状態と言えます。

 健康寿命を延ばすポイントとして運動、食事、睡眠そして社会参加(生きがい、人とのつながり)が大事と言われています。

健康というと、体のことばかりに目が行きがちですが、社会的に孤立していることが認知症のリスクになることや、趣味を持つことで抑うつ症状が減り、健康レベルが上がることなどが研究で示されています。このように「心の健康」や「社会参加」も健康寿命に大きく影響していると言われています。

 2019年に慶応義塾大学の伊藤裕氏によって提唱された「幸福寿命」という概念があります。氏の説明によれば、これは、単に長生きするだけでなく、心身ともに健康で、社会的なつながりや生きがいを感じながら、充実した人生を送れる期間を指し、人生の「質」に注目した概念、とされています。健康寿命(病気や障害なく自立して過ごせる期間)との違いは、「幸せを感じている期間」であり、病気でも幸せな人はいる、という視点が含まれています。

 私たちの、趣味や芸術芸能を人とのつながりを持って活動する文化活動が、健康寿命を延ばすことや、幸福な人生のために貢献していると言えるのではないでしょうか。

 

2025(R7)年度 裾野市文化協会基本方針


 

(1)基本方針

    近年、団体活動を取り巻く状況は厳しいものがあり多くの団体の退潮が見られます。少子高

   齢化問題が言われてきましたが、大きな要因として暮らし方や嗜好の多様化があり、同調性を

   嫌う傾向ととらえています。

    私たちはこの傾向を意識しつつも捉われることなく文化の発展向上を目指すことが肝要であ

   り、この元に活動してまいります。

    今年は、基本方針を以下に定め、重点項目を基本方針に沿って取り組みます。

 

     基本方針 「ブラッシュアップ」(充実向上を目指す)

 

     重点項目

       1. 日常における芸術芸能活動の錬磨研鑽

       2. 各種事業へ組織的取り組み

       3. 次代を担う子供達への文化活動の展開

       4. 加盟団体及び会員の拡大

 

(2)重点項目説明

    1. 「日常における芸術芸能活動の錬磨研鑽」 

         文化の発展には、日常の芸術・芸能活動が原点であるという認識のもと

        各団体において一層の向上を目指して活動していただく。

 

    2. 「各種事業への組織的取り組み」

         ①実行委員会による事業への取り組みの充実

         ②各事業運営作業のマニュアル化による引継ぎの容易化を図る。

 

    3. 「次代を担う子供達に文化的活動の展開」

         子供達に文化活動に触れてもらう機会を増やすため、

        学校部活動改革に協力対応する。

         取組み内容は、

          ①教育委員会や学校側との連携検討と協会内の検討を重ね具体化を

           詰めていく。

 

    4. 「文化協会への団体加入及び会員拡大を促進」

        具体項目として

          ①未加盟団体への働きかけ。

          ②個人への働きかけ。